2016年11月19日土曜日

「東日本大震災から5年後の陸前高田  ~熊本地震の5年後を考える~」


こんにちは図書館です。

今回は1113日(日)に行われた
ライブラリーカフェ「東日本大震災から5年後の陸前高田 
~熊本地震の5年後を考える~」の様子をお伝えします。

ライブラリーカフェは2部構成で開催しました。

1部は、東日本大震災で被災し、
避難所の運営役員や仮設住宅の自治会長を務めた後、
副会長として任意団体「桜ライン311」を立ち上げられた
防災士の佐藤一男さんの講演会でした。




佐藤さんは、とても穏やかに、震災当時の厳しい状況を語られました。
日頃何気なく開催していた地域の「まつり」で顔見知りになり、
家族構成などを知っていたので、
お互いの安否確認に役に立った話や、
住宅再建の際の行政とのやりとりなどを話してくださいました。
最後に「心まで被災しないでください。」との一言がとても心に響きました。



2部は、
第1部に引き続き佐藤さん。
益城町在住のデザイナーで、マネキンアートユニット“sho_maa”として
全国で活動されている吉川美沙都さんと、
熊本Alright代表で、Bar:Colonのオーナーである鶴田健之さん、
の3名によるパネルディスカッションでした。

益城町にお住まいの吉川さんは、地震当時、
どうやって家から逃げ出したか覚えていないが、
きっと階段を一気に飛び降りたのではないかと当時を振り返って話されました。
また、震災直後は粉じんが舞って周りが真っ白だった状況、
道路には電線が切れていて通るのが怖く、いつもなら5分で着くおじいちゃんの家に
遠回りをしてやっと着いた話、おじいちゃんは近所の人たちに助けられていた話など、
当時の様子を話してくださいました。
 





鶴田さんは、熊本城を背負って復興しようとの思いから
熊本城がデザインされたTシャツを作成したり、
東北と熊本で復興支援活動を行ったり、
復興に向けて精力的に活動しているお話をされました。
今回の佐藤さんの講演も8月に鶴田さんが東北へ復興支援に行ったのが
ご縁で実現できました。







日曜日の午後という時間帯にも関わらずご来場いただいた皆さま、
また、講師を引き受けてくださった
佐藤さん、吉川さん、鶴田さん、本当にありがとうございました。