2020年11月23日月曜日

「だれもが活躍する社会をつくるためにできること ~当事者と共に考える発達障害と仕事~」

こんにちは、図書館です。

今日は1025日に開催した「だれもが活躍する社会をつくるためにできること ~当事者と共に考える発達障害と仕事~」の様子をお伝えします。

 

今回のイベントでは「発達障害」をキーワードに、当事者・支援者・雇用主などいろいろな立場の人たちと、みんなで一緒に気持ちよく働くにはどうしたらよいかを考えました。

 

講師は、熊本県発達障害当事者会Little bit 共同代表理事  須藤 雫 氏と、NPO法人ブルートレイン・カンパニー 理事長 星野みのり氏、立命館大学生存学研究所客員研究員 

精神保健福祉士・相談支援専門員 山田裕一氏の3名の方。




まず、講師の方々による発達障害についての一般的な解説のあと、ある当事者の方が実際に体験した職場での出来事を寸劇で再現していただきました。関係する人たちの想いが食い違い、状況を理解できないまま仕事に行けなくなってしまった当事者。それぞれの言動や行動について、どうすればよかったのかをグループワークで話し合いました。同じ状況でも立場によって考え方が違ってくることなどを理解しながら、何がより良い方法なのかを知る重要性を感じました。




質疑応答の時間では、異なる発達障害をお持ちの方3名に登壇していただきました。「障害のことは職場に開示して働くか?」「仕事を長く続けるために大事だと思うことは?」などの質問に対して、答えは三者三様でした。障害の特徴はさまざまで、複数の障害をお持ちの方も多く、「何がその人にとって良いことか」は本当に一人ひとり違うことが分かりました。個々の特徴や能力に合わせた多様な働き方ができる社会や環境となれば、と思わずにはいられませんでした。


 


最後に、当事者の就労支援などをされている事業所から、それぞれの取り組みの紹介もあり、イベント終了後には参加者の方々が積極的に話を聞きに行かれていたのが印象的でした。

このイベントが、発達障害への理解を深め、求められているところに必要な情報が届くきっかけになればと思います。


 

プラザ図書館の4階にある「暮らしの困った解決」コーナーには、相続やご近所トラブルの際などにお役立ていただける本のほか、障害をお持ちの方への就労移行支援情報や、仕事をする上での困りごとに関する本などを集めています。お持ち帰りいただけるパンフレットも置いておりますので、ぜひご利用ください。


 

プラザ図書館では、今後も様々なイベントを予定しています。

詳細は決まり次第、ホームページやTwitterFacebook等でお知らせします。

皆さまのご参加を心よりお待ちしています。