2020年11月13日金曜日

「親子で考える世界のこと ~14ヵ国110日間の母娘旅~」

こんにちは、図書館です。 今日は9月22日開催のイベント「親子で考える世界のこと ~14ヵ国110日間の母娘旅~」の様子をお伝えします。
皆さんは「難民」と呼ばれる人々に対して、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
戦争や迫害、飢餓など、様々な理由によって国内で暮らすことが難しくなり、危険を冒しながらも難民となる人々は世界中で後を絶ちません。 その数は2018年には7000万人にも及んだといわれますが、日本では難民の受け入れが少ないため、私たちの暮らしからはどこか縁遠い存在のように感じられるかもしれません。
今回講師をつとめてくださったフォトグラファーの髙木あゆみさんは、中東・ヨーロッパに暮らす難民の方へ取材をするため、2019年5月から9月までの110日間をかけて、14ヵ国を旅されました。 その旅には、当時5歳の娘さんも同行されたそうです。 髙木さんがこの旅を通して感じられたことや、様々な国の人々と触れ合う中で娘さんに芽生えた変化などについて、現地で撮影された写真を交えながらお話しいただきました。
会場には子育て世代の方々はもちろん、ご年配の方や、国際問題に関心があるという学生の方など、幅広い世代の方がお越しくださり、熱心に講演に聞き入っておられました。


髙木さんが取材をされた難民の方々の話からは、彼らも私たちと同じように家族や故郷を愛していて、「平和に暮らす」という人間として当たり前のことを望んでいるだけなのだということが伝わってきました。

私たちは、難民の方々や、今や世界の全人口の4分の1を占めるともいわれるイスラムの方々に対して、漠然と「怖い」というイメージを抱いてしまうことはないでしょうか。 それは私たちが、彼らの生活の背景にあるものや、抱えている困難などをよく知らないからなのかもしれません。 多様性の尊重が叫ばれる世界を生きる子どもたちに誤った偏見を伝えないためにも、正しい知識を持つことや、世界で起きていることに関心を持ち続けることの大切さが感じられた講演でした。


プラザ図書館では、今後も様々なイベントを予定しています。 詳細は決まり次第、ホームページやTwitter、Facebook等でお知らせします。 皆さまのご参加を心よりお待ちしています!